活動内容

第18回 都草研究発表会(10.4.14)

  第18回 都草研究発表会

◆日時:4月14日(水) 午後1時10分~

◆場所:ひとまち交流館京都 3階

◆講演:「京の地蔵について」 上徳寺(世継地蔵)住職 塩竃義弘様

◆発表:「京都御苑と桜」 都草会員 久山多代子

◆参加人数:36名  

◆参加費:500円

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   ★上徳寺住職  塩竈義弘様

   京都市下京区の塩竈山 上徳寺は、慶長八年(1603)、徳川家康が息女 泰栄院とその生母 上徳院の菩提を弔うために建立されたと伝えられる、浄土宗の寺院です。

   明治天皇の御生母・中山慶子内親王からも篤く崇敬を受けた「世継地蔵」が有名で、子宝と安産を願う多くの人々の信仰を集めています。

  上徳寺のご住職 塩竈義弘様から、お地蔵さまは平安時代の『日本霊異記』の記述にも見られるなど古くから庶民に身近な存在であり、「超宗派」の地蔵信仰が各地で盛んであったとご説明がありました。

 そして『地蔵和讚』の資料をもとに、六道の苦しみから救ってくれるお地蔵さまの「働き」について、詳細な解説をいただきました。

 会員からのいくつかの質問にもお答えいただいたあと、林副理事長の「和讃を通じてお地蔵さまの「心」について思いを巡らすことができた」とのコメントで前半は終了となりました。

 

 
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  ★御苑の桜について語る久山多代子さん
 

 休憩をはさみ後半は久山会員から、京都御苑にお勤めだった頃のエピソードを交え、多岐にわたる楽しい話題を披露していただきました。

 京都御苑は御所の庭園的機能と憩いの場としての機能のほか広域避難場所に指定されていることなどの紹介ののち、「さくらの歴史」「さくらを守った人たち」「御苑の桜のいろいろ」などをテーマに、日本人と「桜」の関わりをあらためて考えさせられる興味深いお話が続きました。

 『春の京都御苑散策マップ』掲載の桜の種類や位置の説明の中で、桜は、戦争の記憶を呼び起こす場合もあるなど、見るひとの思いもそれぞれであることも忘れずに愛したい、というさりげないお言葉が印象に残りました。

 

(HP運営委員会 河本)

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