活動内容

第95回研究発表会報告、芦田 喜雄 理事、須田 清司 理事 (18.6. 25)

第95回研究発表会報告、芦田 喜雄 理事、須田 清司 理事(18.6. 25)

◆日 時:平成30年6月25日午後1時10分~午後4時00分
◆場 所:ひとまち交流館 京都 3階
◆研究発表:1. 「寄町制度と古例を学ぶ」 芦田 喜雄 理事
      2.「ワールドカップ(W杯)をもっと楽しく!!」 須田 清司 理事
◆参加人数:34名

第1部は、「寄町制度と古例を学ぶ」 芦田 喜雄 理事です。
「寄町制度と古例を学ぶ」~祇園祭の旧態と行事について~と題して、6月25日に研究発表会で講演をさせて頂き、また多くの会員の方々が来館して頂き、誠に有難うございました。

 講演の内容は、豊臣期より発生したと言われている寄町制度と代々山鉾町に継承されてきた多くの古例をメインに紹介をし、今回の研究で橋弁慶町の御山記録より明治25年の暴風雨による橋弁慶山の順路変更時の謎解きを紹介、最後に恒例の祇園祭検定試験3級(祇園祭研究委員会出題)を実施致しました。結果は約半数近くの方が合格されていたようです。

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寄町制度は山鉾町の財政基盤を援助する地口米(銭)によって各山鉾町との関係をより強固なものとして結びつけてきましたが、明治5年の寄町制度の廃止に伴い、その財政基盤を喪失したと思われる鶏、月鉾、などによる祇園祭クライシス(明治21、22年)がおこり、中止もやむなしの状況から清々講社からの援助で立ち直りました。この事象は多くの寄町を持つ山鉾町ほど悲惨な状況であったと思います。

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 古例については、芦刈山「お茶煙草盆」、南観音山の「米相場の折衝」の巡行前の寸劇や白楽天山の「松見の儀式」「片側頭屋」などユニークな古例の数々を紹介致しました。
又、保昌山の町内である「燈籠町」の由来についての説明や占出山の9個もあった名称の紹介など雑多に渡り紹介させて頂きました。

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 最後に山鉾町の古文書を調べる中から、橋弁慶町の御山記録を見つけ、明治25年7月の暴風雨による巡行路の急遽の変更については、一刻も早く帰町する必要性があるにもかかわらず、敢えて遠廻りの複雑な順路変更を選択したのは何故か?に着目して、従来の巡行路の上に変更された巡行図を重ねると、意外や意外そこには先人の表裏の鬼門信仰があったのではないか?と推察できる事象を発見しました。改めて下記にその時の記録を付け加えましたので、お時間があれば皆さまも順路をなぞってみて下さい。
【御幸町南ヘ六角東ヘ:表鬼門の形成。  東洞院北へ錦小路西へ:裏鬼門の形成。】

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                                          (芦田 喜雄 理事)


 

 第2部は、「ワールドカップ(W杯)をもっと楽しく!!」 須田 清司 理事です。
なぜ、格調高い都草の研究、発表会にサッカーなの? W杯(ワールド・カップ)なの?
と思われた皆さまも多かったことでしょう。4年に一度の祭典、発表会当日がまさにW杯期間中と言う事で、お許しいただきまして、審判インストラクターの立場から、競技規則(サッカーではルールとは言いません)で分かりづらい事柄を中心にお話をします。今回はオフサイドとは?を中心にDVDを見ながら説明させて頂きます。その前に、普段あまり皆様が、テレビ中継などでは映らない試合前の審判のすべき事、試合中の審判方法、審判が試合に携行する用具(笛、記録用紙、Y,Rカード、フラッグ、時計、インカム、コイン等)について実物を持ってきていますので見て頂きます。

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笛を吹きます。どうですか、すごい音でしょう。通常は広いピッチ上で吹きますが、やはり室内では、うるさいくらいのカン高い音になりますねえ。
次にAR(アシスタントレフェリー)が持つフラッグですが、勢いよく揚げると、旗がバタバタという音が鳴るような素材で作られているために、R(主審)に旗が挙がったことを知らせるのに役立ちます。それでは振ってみます。大きな旗めく音がするでしょう。
イエローカード、レッドカードは別々に自分でどのポケットに入れるかいつも決めておきスムースにカードを対象選手に示せるようにします。

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W杯などの審判を見ていますと、出し間違えを防ぐためチラッと示す前にカードを確認しています。
つぎに、競技規則の中でもわかり難い「オフサイド」についてお話ししましょう。
簡単、乱暴に言ってしまえば、ゴール前で待ち受けて見方からのパスを貰うのは、駄目ですよと言う規則です。
競技規則に掲載されている文言通りなのですが、細かいところは規則に依るとして、「競技者の頭、胴体または足の一部でも、ボール及び後方から二人目の相手競技者のゴールラインに近い場合は、味方競技者がパス、または触れたボールをプレーする、または、触れることによってプレーを妨害する」ことは反則として罰せられますよ。

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これが大まかに言ってオフサイドなのです。(コーナ―キック、スローインには適用しません)
依って、ゴールラインから相手競技者二人目の前、および同体でパスを受けなければいけませんよ。(ものすごく大雑把ではありますが)
まだまだお話したいことはありますが、一度に詰め込みますと、お腹を壊しますので、今日のところは、ここらでよかろかい。(須田 清司 理事)

特別出演 福井 大作 応援団長
特別出演 福井 大作 応援団長

 

(広報部 岸本 幸子)

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