活動内容

第30回 文化交流部会 鞠と遊ぶ 「蹴鞠体験会」(2020.1.26)

第30回 文化交流部会 鞠と遊ぶ 「蹴鞠体験会」(2020.1.26)

 

日時:1月26日(日)  13時30分~16時

場所:元西陣小学校

参加者:21名

 

文化交流部会の皆様、企画・準備・運営に日々御尽力いただきありがとうございます。鞠と遊ぶ「蹴鞠体験会」に楽しく参加させていただきました。

 

会場をお借りした元西陣小学校

当日は元西陣小学校一階職員室で、けまり鞠遊会代表の池田游達さんと副代表の池田蒼圭さんご夫妻に、蹴鞠の歴史についてお話していただきました。
 

池田游達さんから蹴鞠の歴史について話を聞く参加者

蹴鞠の歴史の後は一息入れて、花びら餅とお茶をいただきながら鞠作りの大変興味深いお話を伺いました。

花びら餅とお茶をいだだきました
池田さんが作られた蹴鞠 右は烏帽子と蹴鞠用の靴

池田ご夫妻は、途絶えていた古来の工法で鹿革の蹴鞠を作るため、鹿の皮が手に入りやすい京丹波町に移住され、試行錯誤を重ねて「鹿革鞠」を作りあげられました。(一般的に、「皮」は動物の皮膚、「革」は皮をなめすなど加工したものを言います)

蹴鞠の作り方を説明する池田游達さん

 

京丹波産の雌鹿の革2枚を縫い合わせ、面長に形を整え、胡粉と鉛白で真っ白に化粧を施し、仕上げに卵白を塗ると、艶を帯びたべっぴんさんの『游達鞠』が見事に完成します。

ご夫妻は、鹿革鞠の制作と共に日本の伝統文化「蹴鞠」を国内外に発信し普及する活動も行われており、今後の目標はご近所の方々と一緒に京丹波町で「KEMARI」の世界大会を開催することだそうです。

 

後半は蹴鞠体験です。体育館に移動し、鞠専用の装束の着つけを拝見いたしました。この色鮮やかな鞠水干(上衣)・鞠袴を身にまとい、美しい所作で行われる蹴鞠は、仏教伝来とともに中国から伝わった日本で最も古い伝統芸能だそうです。
 

蹴鞠の装束 右は奥様の池田蒼圭さん
蹴鞠の試技 軽く合わせるだけですーっと上に上がります

いよいよ蹴鞠の実戦です。準備体操の段階でよたよたしていた私とは違い、皆さん作法を確認しながら真剣にかつパワフルに1時間にわたり蹴鞠に取り組まれていました。
 

2つのグループに分かれ、輪になって蹴鞠の体験をしました

蹴鞠には、勝ち負けはありません。いかに美しい姿でリズミカルに蹴り繋げるかが腕の(足の)見せ所です。

 

少しずつ蹴れるようになったかな

また蹴鞠道の精神は『和を持って貴しと為す』老若男女、技量の違いを配慮して、相手を思いやりながら相手が蹴りやすい所に蹴り渡し繋げてゆく。

難しいけれどもたのしい経験です

もし蹴り損じた場合は、その前に蹴り渡した者の不作法とされます。まさに『ワンチーム』。蹴鞠は日本古来の精神を見事に現在に伝えています。

2回、3回とはなかなか続きません

しかし残念なことに、気持ちはあるもののなかなか鞠は繋がりません。蹴鞠の掛け声の「アリ」「ヤア」「オウ」を一声も発することなく終了しました。身体的にも精神的にも自己鍛練の必要性を感じながらも、なぜか爽快な気分で家路につきました。

最後は床掃除 これも作法です

 

親切に御指導いただきました池田ご夫妻に感謝申し上げます。

 

(会員 藤川由美子)

 

(広報:須田信夫)

(写真:須田信夫)

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