活動内容

第71回歴史探訪会 東部会「上高野に眠る歴史を訪ねて」(16.10.18)

第71回歴史探訪会 東部会「上高野に眠る歴史を訪ねて」

日  時 平成28年10月18日(火曜)
集合場所 叡電叡山本線・三宅八幡駅 10:00出発
参加人数 29名(非会員2名・スタッフ7名)
コ  ー ス 三宅八幡駅→水車・里堂→宝幢寺→崇導神社・小野神社・伊多太神社・五味藤九郎碑
     →蓮華寺→おかいらの森

九月並みの暑さに湿度もあって、季節が逆戻りした厳しい一日でした。
朝の歴探は、二度目の試みでした。アンケートも賛否両論で、出発地が街中から離れたため少し厳しい評価が出たのかもわかりません。

三宅八幡駅前にて武富部長
三宅八幡駅前にて武富部長

このコースは、以前の歴探を新しい発見を求めて改良、工夫したものです。
 今回のコンセプトは、寺社仏閣だけでなく、地元の人たちがいかに智恵と汗により豊かな土地を確保し、水争いを解決したかを感じ取ってほしいと思いました。周囲の土地よりはるかに低いところを流れる川から、いかにして取水するかが智恵の働かせどころです。代官も先頭に立ち、堰や用水路を張り巡らせ、用水だけでなく動力として近代まで大切にされました。どこへ行っても水音が聞こえ、きれいな水が流れています。昔の話は夢のような水の郷になりました。
今は動かない水車も昔のよすがを語ってくれます。崇道神社の御旅所の里堂では神輿の話が出ました。
 

堰の説明・丹羽会員
堰の説明・丹羽会員
今は動いていない鉄製の水車まえにて
今は動いていない鉄製の水車まえにて
今も残る水車小屋
今も残る水車小屋
念仏踊りの解説・広瀬副部長(称名寺跡にて)
念仏踊りの解説・広瀬副部長(称名寺跡にて)

宝幢寺では、明治の初期に合祀された称名寺にあった逆修の珍しい碑や念仏踊りなどが紹介されました。都草では、珍しいと言われると喰い付く良い習慣があります。
小野毛人の墓誌(レプリカ)を拝見することができました。この墓誌がまさに奇跡なのです。墓誌により墓主が誰であるかが特定できた古代史における奇跡だけでなく、1300年間残っていたことが奇跡なのです。金で鍍金されていたことが腐食を防ぎ現在まで残ったのです。
扇形の敷石が実は・・。裏話があったり、楽しいひと時でした。

宝幢寺山門
宝幢寺山門
宝幢寺本堂内にて田村専務理事より解説
宝幢寺本堂内にて田村専務理事より解説
宝幢寺釋真盛住職よりご説明
宝幢寺釋真盛住職よりご説明
小野毛人の墓誌のレプリカ・本物は京都国立博物館
小野毛人の墓誌のレプリカ・本物は京都国立博物館
扇型敷石
扇型敷石

 崇道神社では、「道」か「導」の話で盛り上がりました。
 雨の後のため、道が危ないので毛人のお墓までは行けませんでした。
 伊多太神社、小野神社のお話、五味藤九郎(初めて聞く名前かもしれません)江戸時代の代官の名です。堰を設け、用水路を作り、このあたりを豊かな土地にした功績者です。

崇導神社にて
崇導神社にて
崇導神社井口宮司よりご説明
崇導神社井口宮司よりご説明
崇と祟の字の違いを説明する福井会員
崇と祟の字の違いを説明する福井会員
小野神社にて
小野神社にて
伊多太神社の説明・多賀会員
伊多太神社の説明・多賀会員
参道にある五味藤九郎の碑
参道にある五味藤九郎の碑

 蓮華寺では貸し切り状態で、ゆっくりと解説を聞くことができました。当時の文化人の話、黄檗様式の本堂など見ごたえがありました。
 

蓮華寺入口にて大谷副部長
蓮華寺入口にて大谷副部長
本堂も貸切状態
本堂も貸切状態
対の蓮華寺型灯籠
対の蓮華寺型灯籠
珍しく裾が蓮の花びらの様に波状になっている鐘
珍しく裾が蓮の花びらの様に波状になっている鐘

「おかいらの森」平安時代の瓦窯跡で、豊かな粘土層があったと思われ、平安宮への供給元でした。ここの出土と賀陽院の出土が一致した驚きの報告があります。

おかいらの森にて
おかいらの森にて
おかいらの森
おかいらの森

新しい発見を胸に散会をいたしました。ありがとうございました。

東部会副部長 広瀬俊子

(写真:熊谷喜輝)
(広報部:熊谷喜輝)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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