活動内容

わくわく倶楽部(フィールドワーク)室町通を歩く(其の5) (18.11.10)

わくわく倶楽部(フィールドワーク)室町通を歩く(其の5)

     日 時 : 2018年11月10日(土曜日) 10時~12時
     参加者 : 11名
     出 発 : 室町仏光寺
     到 着 : 室町通五条下ル(大黒町)

室町地図

今回は、最初に石崎良暉会員より室町通についてのお話をしていただきました。

 現代散策中の『室町通』は、北山通から久世橋までの全長8.1㎞の南北の通りです。
 江戸時代以降、この室町通を中心とした東は東洞院通、西は西洞院通、北は丸太町通、南は五条通の『室町』地域に、染呉服・白生地・西陣帯地・絞り染め・小物等を商う1000軒もの織物問屋卸商が集まり、特に三条通五色の辻周辺では高級品を取り扱う専門問屋が軒を連ね、繁栄を極めていました。
 織物問屋卸商は、西陣の織物製品をはじめ、全国から仕入れた白生地に京染加工をして販売していました。他産地の染織製品までも一旦京都に集めたうえで販売する集散地となり、独占化され、高級絹染織物の取引は全国第一の地位にありました。明治時代以降、三井呉服店を始めとした有力な商人の中から営業や企業形態を変えた百貨店が設立されていきます。宮内庁御用達の商人も100軒ほどあったそうです。(明治24年選定~昭和29年廃止)
 しかし、2兆円産業ともいわれた呉服関連産業も1980年をピークに2014年には3000億円と金額ベースで1/6、数量ベースで1/10の水準にまで縮小し、倒産や廃業が相次ぎました。
 室町の景気の好不況は金融界はもとより、関連産業全体に及び、その地域の仕出し屋やタクシー業者、運送業者、祇園・上七軒の花街までも、あらゆる産業に影響を与えたようです。
           石崎さんありがとうございました。

図1-2

 ①日吉神社(下京区室町通高辻上ル山王町)
 平安後期、比叡山の僧兵が朝廷に強訴した折、担いで来た日吉大社の神輿がこの地にあった森に置き去りにされていたので、そこに社殿を建てて、日吉大社より三座を勧進し、日吉神社が創建されました。町名も山王町となっています。
 毎年4月13日に行われる日吉大社の山王祭第二日「未ノ御供献納祭」のお供物は平安期より現在まで、この日吉神社氏子から献納され、当日神事にも参列されます。この日の夜に誕生される御子神・賀茂別雷大神に御供えする鏡・紅筆・造雛・造花・矢・菓子などが献納されます。

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②木村実業株式会社 (下京区室町通仏光寺下ル山王町)
 大正3年(1914)創業。和装小もの売上高業界№1だそうです。
 こちらの商品 家にもありました シャボンフラワー?
 石崎さんのお話にもありました四条通以南は総合問屋が多いそうです。

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③市原亀之助商店
(下京区室町通高辻上ル山王町)  
 大正9年(1920)創業。和装繊維製品創業卸売業。

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④丹波国亀山藩京屋敷跡 中野之町亀山稲荷神社
(下京区松原通室町西入ル北側中野之町)

丹波-2

⑤ 御供石町
 祇園祭の山鉾巡行の日に、お供物を置くための御供石と呼ばれる台石が下京区万寿寺通烏丸西入ル北側の民家にあったことから御供石町という地名がついたようです。
 御供石町は、四条御旅所の御供所で行われていた還幸祭の神供行事にもお供物を調進されていたようですが、この行事も江戸時代中頃に廃絶しています。
 御供石は、昭和6年に住人が代わられ、現在は元祇園梛神社に移され、山鉾巡行時のお供物は長く途絶えていましたが、3年前から復活しています。ちなみに御供石は3ケ所にあったようです。

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 御供石町の森さんのお宅の前に御社があります。6年前に森さんが建てられたもので、それまで近くのお家の中で預かられていたお地蔵さんが祀られています。木造のお地蔵さんが長刀切町のお地蔵さんで、男女のお地蔵さん(道祖神?)が御供石町のお地蔵さんです。

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長刀切町
 御供石町西側の5世帯ほどの小さな町だったようですが、今はホテルや駐車場になっています。長刀鉾由縁の地名です。

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⑥ 熊谷邸(下京区坂東屋町)
 大正期の建物です。
 この修徳学区は平成19年9月に「新しい景観政策」が施行され、建築物等のデザイン基準が定められています。烏丸通と五条通から30mの範囲は「沿道型美観地区」、その範囲外は「旧市街地型美観地区」に指定されています。

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⑦ 五条通
 昭和20年3月に第3次建物疎開が始まり、この五条通の東大路通から千本通(丹波口駅辺り)までの南側が対象になりました。
 ごくわずかな金額で土地と家屋を強制的に買い上げられ、1週間ほどの間に個人で移転先を探し、立ち退かなければならなかったようです。
   疎開前渡金平均206円(現在約13万円)、建物買収金平均151円(95,300円)、
   営業補償金平均1400円(883,500円)、一般補償金58円(36,600円)…。
   勤労動員の報酬は、倒した家の木材。持ち帰り燃料にしたそうです。
 五条大橋以東に住む著名な陶芸家の高橋道八、河合瑞豊(卯之助の父)、清水六兵衛の家も例外なく取り壊されています。
   京都市内で10500戸、京都府では20906戸が、全国では61万戸が取り壊されました。
   敗戦から2年後にこの五条通の整備拡張工事が行われています。

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⑧ 中村トユ店(下京区室町通五条下ル大黒町)
 さすがトユ屋さんトユの装飾が個性的です。ところで府庁のアカンサスのトユの飾り御覧になったことはありますか。

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       来月8日㈯10時にこちらから出発です。


 (報告:藤川由美子会員)
写真;小松香織・熊谷喜輝
広報部;熊谷喜輝


 

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