活動内容

わくわく俱楽部祇園祭研究会活動報告(3)(18.5.9)

わくわく俱楽部祇園祭研究会活動報告(3)(18.5.9)

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今回は長刀鉾保存会資材方岡本幸三様をお招きしお話をしていただいた。
岡本さんは、昭和31年に禿を経験され、その後長刀鉾の囃子方として長く活躍されました。

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まず私どもが山鉾の動物調査をしているということで長刀鉾懸装品の動物について説明していただき、どうしてこの場所に動物が彫られているかなど、詳しい事はわからないらしいが、中国の易に基づいて選ばれているという。
その後、まさに祭の中心におられる方の体験話を数々お聞きしました。
長刀鉾には六畳ほどの狭さの中に50名ほどが乗り込み、囃子方やその交代要員(ちなみに交代要員はまん中で立ったままで控える)、そしてお稚児さん、ふたりの禿とそれぞれの父親、お稚児係と、他に比べて多くなっている。鉾の後ろに見送りが掛けられ、風通しが極めて悪く、中は猛烈な暑さとなり水分を多く取らねばならない。でもそれが汗となり巡行中は少しもトイレの心配はないという。
巡行には車方や屋根方の高度な技量が必要だといい、しかし気を付けていてもどうしても一回の巡行で、5.6ヶ所は傷みが生じ修理が必要となってお金がかかってしまう事になる。
揺れる鉾で乗っている人が落ちないかと心配になるのだが、さらしで縛り固定しているそうだ。屋根方は真木からの命綱を握って守るというが、過去には落ちてしまった人もいて、やはり危険はつきない。
また、巡行は注連縄切までが神事で、注連縄を切る事で結界が切られ町内に繰り出していくのだということを再認識させられた。
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(報告:植村多賀子会員)
(写真:小松香織)
(広報:熊谷喜輝)

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