活動内容

旧議場土曜講座 11月は「地名から見た京都の歴史」(2017.11.18)

旧議場土曜講座 11月は「地名から見た京都の歴史」(2017.11.18)

11月の講座は、林寛治監事による「地名から見た京都の歴史」でした。
京都には歴史に関係した地名が数多く残されています。古代から秀吉の時代まで、今も残る地名とその由来をご紹介しました。

講演する林寛治監事
講演する林寛治監事

京都に住んでいる人でも、京都一番の繁華街四条河原町が何町か答えられる人はほとんどいないと思います。答えは下京区真町(しんちょう)です。

京都は碁盤の目に交差する通りの上る、下る、東入、西入でほとんどが示され、町名は無視されています。しかし町名一つ一つには京都の歴史や、庶民の姿が伝えられており、その由来を訪ねてお話ししました。

烏丸通の三条六角間の左右のビル街は饅頭屋町です。日本の饅頭屋発祥の地です。中京区には亀屋町が5ケ所別々にあります。千年の長寿を願ったのでしょうが鶴屋町はありません。

饅頭屋町
饅頭屋町

客足が多くなるようにと百足屋町(むかでや)も2ヶ所あります。

新町百足屋町
新町百足屋町
夷川百足屋町
夷川百足屋町

平安京の官庁街にあたる千本丸太町付近には主税町(主税寮財政)、中務町(中務省戸籍)、西の京職司町(司法、行政)があります。

平安京の地名表示板
平安京の地名表示板

岡崎には白河上皇院政の地に建てられた六勝寺の名残、岡崎法勝寺町や円勝寺町があり、東山の平家屋敷跡六波羅には、三盛町(平光盛)や門脇町(門脇宰相平教盛)、池殿町(池大納言平頼盛)、弓矢町(兵器保管所)などが見られます。

講演する林寛治監事
講演する林寛治監事

今年応仁の乱勃発550年で騒がれた西陣織の町には、糸屋町、紋屋町があり、西軍の山名宗全の屋敷跡は今も山名町です

聚楽第跡周辺には高台院町(北政所)、如水町(黒田如水)、福島町(福島正則)らの屋敷跡の町名が残されています。

時間の関係で聚楽第までしか話せませんでしたが、明治に至るまで各時代の町名が京都の歴史を物語っていて興味は尽きません。
(監事 林寛治)

今回も満席の旧議場
今回も満席の旧議場

12月以降のテーマと講師は以下の通りです。

平成29年12月16日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:新京極の誕生と京の変遷

講師:久世幸男会員

平成30年1月20日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:百人一首の魅力

講師:宮川恭子会員

平成30年2月17日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:千年の時を刻む町中を往く

講師:木村哲夫会員

平成30年3月17日(土曜日)13時30分~15時00分

テーマ:京都・古典文学散歩

講師:坂本孝志特別顧問

 

旧議場土曜日講座は、今年度から毎回事前申込制になっています。今回も受付開始後すぐに満員になり、予約できなかった方がおられました。お聴きになりたい方は、早めにお申し込み下さい。

 

申込先は京都府府民総合案内・相談センター

TEL075-411-5000(電話受付時間:平日9時~17時)です。

詳しいお問い合わせ先は

府庁旧本館利活用応援ネット事務局 電話075-414-5435 です。

ホームページはhttp://www.pref.kyoto.jp/sisan/news/doyoukouza.html

(広報部 須田信夫)
(写真 林寛治、須田信夫)

 

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