活動内容

第89回研究発表会報告、岡田 英三郎 会員・熊谷 喜輝 副理事長(17.08.24)

第89回研究発表会報告、岡田 英三郎 会員・熊谷 喜輝 副理事長(17.08.24)

◆日 時:平成29年8月24日午後1時10分~午後4時00分

◆場 所:ひとまち交流館 京都 3階

◆研究発表:1. 「右書き看板」観察考 岡田 英三郎 会員

      2.【歴代知事のお話】② 熊谷 喜輝 副理事長

◆参加人数:30名

 

第1部は、今回11回目の発表をして頂いた岡田 英三郎会員より「右書き看板」観察考です。

 研究発表会のテーマとしては、少し適当でなかったかと思いましたが、たまには息抜き的な
テーマも許されるかとやらせていただきました。

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「右書き看板」は、日本の文字文化の中でも特殊な書き方です。
古い都で、今次大戦で大きな災害を受けなかった京都には多くの「右書き看板」が残されています。
しかし、よく観察すると必ずしも古い店舗だけに残っているわけではないことが知れます。

以前発表させていただいた「町名看板」や今回の「右書き看板」は、京都に多く残されている
大切な文化遺産(観光資源)であると考えてはどうかというようなことも提案させていただきました。

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パソコンの不調で、開始時間が少々遅れたことをお詫び申し上げます。
しかし、かかる不測の事態を想定して次善の策を用意しておきました。
この策が功を奏してなんとか切り抜けられてほっとしました。以上
                     (会員 岡田 英三郎)


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【お知らせ】

岡田さんが1997年より刊行されている文集、この度 第八集『古代学から学んだこと8』
をいただきました。
内容はやすらい花や下鴨神社言社で知ったこと、カンボジア・ベトナム旅行記など他にも
色々体験談で楽しい内容です。
ご希望の方は都草事務所にてお渡しすることができます。(注:数に限りがあります。)

                   (広報部 岸本 幸子)


第2部は【歴代知事のお話】② 熊谷 喜輝副理事長です。
【研究発表会を終えて】
現在の京都のある姿は、2代目槇村正直知事、3代目北垣国道知事の熱意と情熱による
ことが多大であったといえ、前回は槇村、今回は北垣に多くの発表の時間を費やした。
 北垣の成果はやはり琵琶湖疏水の完成になる。当時の府の年間予算の10倍以上を投資
し、京都の産業復興、船運、飲料水の確保等に貢献、竣工式には明治天皇ご夫妻の御臨
幸もあり、山鉾の巡行も行われ、大文字も灯されたという。

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 そして、京都府に組み込まれた北部の丹後地区への直通道路を貫通し、これによって
北部の活性化も促された。また、観光政策にもいち早く着目し、廃仏毀釈や上地令で荒
廃した寺社の再建に取り掛かり、嵐山・東山の保全に取り組んだ。二条城の離宮化や大
内保存事業を前倒しで完了させたのも、もう一方の京都の進む道を示したのではないだ
ろうか。三高の誘致は京都帝大設置につながり、同志社の設立にも協力し、京都の文教
地区のイメージを高め、鴨東開発にも繋がった。
 これらの事業は槇村時代とは違い、第2疏水建設・道路拡幅などその後も継続され、
京都の生活と産業の基盤が築かれた。

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 その後も若き日の夢であろうか、ロマンなのか、北海道に新天地を求めた。京都と北
海道は、北垣により少なからぬ縁で結ばれていると感ぜずにはいられない。北海道神宮
の摂社に開拓者を祭祀する開拓神社があり、37柱が祀られているが、ここに北垣国道の
名前が無いのが、残念である。
 5代目の中井弘知事はあまり知られていないが、大政奉還などにかかわる維新時代の
大変重要な人物で、豪放かつ逸話の多い人物であり、その交友の広さも北垣に劣らない。
北垣と共に滋賀県知事として琵琶湖疏水を完成させ、平安神宮建立や第4回内国勧業博
覧会の開催を決めるなど京都府知事としても活躍したが、唯一、在任中亡くなった。
 この頃、維新の功労者には授爵の話があったが、彼は性に合わずと拒否した。故もあ
ってかあまり有名でないが、円山公園にひっそりと胸像が立っている。

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 6代目渡邉千秋知事は、滋賀県知事が大津事件で辞任した後、滋賀県知事に、中井知
事が急死した後、京都府知事にと、突然の就任にも拘らずその大役を果たした。
 曾孫にノーベル賞・イグノーベル賞を受賞した者を輩出、また嵯峨天皇-源融-渡辺
綱の嵯峨源氏の有名な子孫としてもその名を残している。
 10代目大森鍾一知事は、在任中に現在の府庁旧本館が完成したことにより有名であるが、
植物園の設立にも尽力した。蜷川虎三知事が出るまで、最長の14年間を務めた。
                         (副理事長 熊谷 喜輝)

                          (広報部 岸本 幸子)

 

 

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