活動内容

第138回都草美化活動 ~吉田神社~(H29.5.16)

第138回都草美化活動 ~吉田神社~(H29.5.16)

◆日  時:平成29年5月16日(火)午前10時集合

◆場  所:吉田神社(京都市左京区吉田神楽岡町30)

◆参加人数:25名

吉田神社本宮
吉田神社本宮

 本年2月,節分祭の後に同社の清掃活動を予定していましたが,あいにく雨のため中止になりました。そこで,当日の天候を大変心配しましたが,幸いにも晴天に恵まれて実施することができました。 

 今回は大元宮の東に鎮座されています末社の竹中稲荷社を清掃することになり,同社の境内と長い参道で約1時間,落葉の回収と草むしりをさせていただきました。

清掃風景(1)
清掃風景(1)
清掃風景(2)
清掃風景(2)
清掃風景(3)
清掃風景(3)
清掃風景(4)
清掃風景(4)
清掃風景(5)
清掃風景(5)
清掃風景(6)
清掃風景(6)

作業終了後,まず,大元宮前において吉田神社の室川禰宜さまから同社の創建についてお話いただきました。藤原氏の氏神である奈良の「春日社」を長岡京遷都の際,大原野神社に勧請されたように,平安遷都の後,藤原一族の繁栄を願って都の鬼門の地である吉田山に春日の神を勧請されました。

由緒等を拝聴する参加者(大元宮前)
由緒等を拝聴する参加者(大元宮前)

次に,吉田神道については,吉田兼倶及び吉田社家に関し,兼倶の時代に吉田神道が創設された結果,同家とともに吉田神社が有名になったこと等をお話いただきました。

室川禰宜さま
室川禰宜さま

 そして,斎場所大元宮の中に入れていただいて,吉田神道の中心となる日本全国3132座の神々を勧請した特殊な建造物(八角形の本殿に六角形の後房)の社殿(重文)について詳しく説明していただきました。

斎場所大元宮  (重要文化財)
斎場所大元宮  (重要文化財)
千木(南方:内削,北方:外削) 勝男木(南方:丸三個重ね3ヶ所,北方:角二個2ヶ所)
千木(南方:内削,北方:外削) 勝男木(南方:丸三個重ね3ヶ所,北方:角二個2ヶ所)

また,節分の前日に大元宮門外で行われる厄払い神事「疫神祭(えきじんさい)」について,同宮の中にある「方相氏」の木像を拝見しながら,これは疫神を鎮める役割であり,わが国では災いをもたらす疫神を亡き者にするのではなく,悪は悪として認めて暴れないように鎮めるのであると教えていただきました。

大元宮の社殿等について拝聴する参加者
大元宮の社殿等について拝聴する参加者

最後に,近年の吉田家について,明治になって国家神道ができ,吉田家は子爵となられて以降,社家の総代として存続されていますが,一切,神職から退かれています。

以上,同社とその歴史についてエピソードを交えながら詳しくお話いただきました。

末社 竹中稲荷社
末社 竹中稲荷社
竹中稲荷社 拝殿
竹中稲荷社 拝殿

(今後の美化活動のお知らせ)

6月22日(木)右京区の二尊院で美化活動を行いますので多数のご参加をよろしくお願いします(雨天決行:雨の場合でも本堂の清掃を行います)。

※なお,6月7日(水)修学院離宮の清掃については多数の参加申込があり締め切らせていただきました。

                      報告者 美化活動部 白井孝夫 奥本徹夫
                      写真撮影:奥本徹夫会員
                        (広報部 松井浩治)

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