活動内容

第80回研究発表会報告、堂園 光子会員・福井 大作監事(16.03.08)

第80回研究発表会報告、堂園 光子会員・福井 大作監事(16.03.08)

◆日 時:平成28年03月8日午後1時10分~午後4時00分
◆場 所:ひとまち交流館 京都 3階
◆研究発表:1. 「古事記はおもしろいⅥ」 堂園 光子会員
      2.「神道・神社入門ーその四ー」福井 大作監事
◆参加人数:48名
◆参加費 :300円 一般参加費 :500円

第1部は堂園 光子会員より原文を読みながら解りやすくおもしろく読み解く古事記が今回で6回目です。
前回は中巻の前半、垂仁天皇までをお話しして頂き今回は12代景行天皇からです。

景行天皇には80人程の子供がいましたが、このうち皇太子として認めたのは13代成務天皇、倭建命、兄の
五百木入比古命の3人です。
兄の大碓命は父に連れて来るように頼まれた美しい姫を自分の妻にして父親を欺いた。
そのため大碓命は一緒にいただく朝食に出て来れなくなった。朝食は儀式の一つで、各地の珍味を食べる
ことによってその国を支配していく事につながります。

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景行天皇は弟の倭建命に兄を「ねぎ教え論す」ように命じたら、なんと倭建命は兄を引き千切り殺してしまった。
「ねんごろ」という言葉は本来優しくする、という意味ですがそれを反対に受け取ったようです。
子供の倭建命は「ねんごろ」を「こらしめる」と思ったようです。
気性の荒い倭建命を恐ろしく思った景行天皇は自分から遠避けるため西征を命じる。
倭建命は初の斎宮と伝わる倭姫に自分の衣装を賜る。これは倭姫の祖先、天照大御神の加護を貰うということ
です。そして九州の熊襲まで行き、乙女になりすまし熊襲兄弟の宴会に入り込み熊襲の兄を剣で刺し、
次にそれを見て逃げた弟も捕まえて刺す。

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そして出雲に行き出雲建(たける)をだまし打ち出雲国を平定して、大和に帰り景行天皇を驚かせた。
尚、倭建命がこうして戦いに勝つのは倭姫に貰った衣装のお蔭で、天照大御神の力です。
景行天皇すぐに東の方十二道を平定するよう倭建命に命じる。さすがの倭建命も倭姫のところに行き泣きながら
訴えます。ここが古事記の一番文学性の高いところです。
大人になった倭建命は父が自分を死んだ方が良いと思っていることに気が付きました。そして倭姫は倭建命に
草薙ぎの太刀と袋を渡し困った時に使うように言った。
倭建命は相模国で焼き討ちされそうなところ袋に入っていた火打ち石を使いむかえ火で野焼きをして無事生還。
この地は焼津と呼ばれるようになりました。

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市川猿之助のスーパー歌舞伎でもこれら以降の場面は迫力があって面白いです。
倭建命は東国を平定して宮津姫と結婚します。倭建命は今まで自分の力で勝ってきたと思っていましたが、
草薙の剣を持って行かないで戦った伊服岐山では打ちのめされました。
故郷に帰れない事を感じた時に歌った「やまとは国のまほろば たたなずく青垣 やまとし うるわし」は有名です。
この時初めて剣を持ってこなかった事を後悔し息を引き取った。
最後に置いてきた草薙の剣は名古屋の熱田神宮にあります。倭建命の子供が14代仲哀天皇です。
(記事 岸本 幸子)



第2部は「神道と神社入門 その4」毎年この時期に研究発表会でお話下さる福井 大作 監事。
今年で6回目のご講演になりますが、第3回目からは神社バージョンが続いています。
神社での作法、建築、狛犬など、神社へ参拝した際の楽しみ方を毎回ご紹介下さっています。
今回は、灯籠、懸魚、絵馬、そして神職についてお話下さいました。
灯籠について
 飛鳥時代に仏教とともに伝来し、寺院建築が盛んになった奈良時代から多く作られるようになりました。
神仏習合が浸透した平安時代には神社の献灯用に、室町時代の茶道の確立とともに露地の添景に、庶民の暮らし
が発展した江戸時代には社寺への寄進や庭園の装飾物としてなど、時代と共にその形式や型は変化し、日本独自
の発展を遂げてきました。
灯籠の素材も金属や石造、陶器など様々ですが、特に神社仏閣や旧街道に多く存在する屋外の堅固な石灯籠は
たくさんの種類や型があります。

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現存する日本最古の石灯籠は當麻寺の白鳳時代のもので、八角形をしています。その他、平安時代後期と伝わる
春日大社の柚木灯籠もやはり八角形をしています。春日灯籠に代表される六角形のものは八角形のものより時代
は新しいと考えられ、高桐院型、善導寺型、蓮華寺型、平等院型など種類も豊富です。
その中でも春日灯籠は最も多く見られる形です。もっと時代が下ると、大量生産がしやすい四角形の灯籠も現れ
ます。さらには、竿の部分が数本の足に変化した脚付型や、地上や石の上に直接置く形式となった置灯籠などが
あります。
懸魚(げぎょ)
神社仏閣の破風板に吊り下げてある妻飾りで、水に縁のある魚の形をした飾りを火除けのまじないとしたのが始ま
りといわれていますが、伝来についてもよくわかっていません。
ただ種類が多く、いずれも日本で独自に創作されたものが多いと考えられているようです。

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野菜の蕪に似ている蕪懸魚、ハート型の穴がイノシシの目に似ていることからその名がつけられた猪目懸魚、
それらを組み合わせた三花懸魚、シンプルな五角形の形をした梅鉢懸魚など形も実に様々。
さらに唐破風に設けられる懸魚は別に兎の毛通と呼ばれ、基本的には一枚の板で構成されています。
絵馬
神社に参拝すると必ず目にする絵馬ですが、呼んで字のごとく、板に馬を描いて奉納したことから絵馬が出現した
と言われています。祈祷のために生馬を奉納する習わしや、馬に対する信仰、仏教に流布のよる殺生の禁忌などと
ともに次第に生馬の代わりに馬形を献上するようになり、それが簡略化された形が絵馬だと考えられています。
 ここで福井監事から絵馬クイズ。正解者3名には豪華な絵馬のプレゼント!

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神職
神社本庁傘下にある全国の神社は約8万社。神職の数約2万2千人。神職が複数の神社を兼任せざるをえないことが
数字から分かります。神職となるには国学院大学または皇学館大学を卒業するか神職養成機関での講習受講し、
さらに神職になるための資格も階位が5段階に分かれているようです。
神社内の役職も、宮司、権宮司、禰宜、権禰宜、神職見習いである出仕などがあります。
(記事 松枝 しげ美)
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