活動内容

第57回研究発表会(14.1. 9)

 第57回研究発表会(14.1. 9)

◆日 時:平成26年1月9日午後1時10分~午後4時00分
◆場 所:ひとまち交流館 京都 3階
◆研究発表:1. 「神道・神社入門 その二」福井大筰監事
     2.「古事記 その二」堂園光子会員
◆参加人数:40名
◆参加費 :300円   一般参加費 :500円
 
 第1部は2012年8月にご講演いただいた「神道・神社入門 その1」に引き続き、約一年半ぶりに第2弾をお話して下さいました。
ちょうど去年は、伊勢神宮の62回目の式年遷宮と、出雲大社の60年ぶりの修造遷宮が同時に行なわれた年でもありましたが、今回はもう一度、神社の成立から分類、建築、さらには神社に欠かせない注連縄や狛犬まで、意外と知らない神社の秘密に迫って頂きました。
 

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まず、神社の総数は、寺院の総数よりも多いことに大変驚きます。
それに比べ、宮司の数の5倍近い僧侶がいること、神社の総数より宮司の数が少ないことなど、数字の上からも神社の性質も見えてきます。
前半は、最近ではお正月でも表に飾られることが少なくなった注連縄について、でした。
神域(社)と下界を隔てる結界の役割を持つ注連縄は、一つの境界線を指し示していますが、「しめ」という字には、「注連」「標」「七五三」「〆」など様々な漢字が当てられています。
また、注連縄自体にも型による種類、綯え方(なえかた)などによって、いくつも種類があることをご報告頂きました。
 

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後半は狛犬について。
誰もが知っている狛犬の由来については多くの研究はあるものの、未だ定説がないのだそうですが、日本には6世紀中ごろ、仏教伝来とともに獅子が入ってきますが、
まだ、この頃の獅子は、法隆寺の金堂壁画にみられた左右一対がどちらも獅子であるように、狛犬との区別はありません。
 

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それが平安時代に入ると、獅子と角のある狛犬の組み合わせが登場します。当初は魔よけ用として作られ、御所の中の天皇・皇后の御帳台に置かれるものでしたが、次第に天皇家に縁のある神社へ、一般の神社へと次第に広がっていったものだと言われています。
 
最後は時間いっぱいいっぱいまで、国宝、重要文化財の狛犬を始め、様々な時代の犬、姿・形・表情が面白い狛犬など、スライドを使って楽しくご紹介して下さいました。
(記事 松枝しげ美)
 

 
 第2部は2回目の登場になる堂園光子会員です。前回はイザナギとイザナミの兄妹が結婚し国土と神様を生みアマテラスオオミカミが、天の岩屋戸から出てこられたまでのお話でした。
 今回もまず、原文を読みその意味の解説があり、その言葉が使われている歌なども合わして紹介して頂きました。
 

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 八百万の神様たちは天の岩屋戸事件の原因を作ったスサノオノミコトを高天原を追放しました。母に会いたいスサノオノミコトは、出雲の国へ降り立ちました。アマテラスオオミカミの弟だということで、クシナダヒメを嫁にもらいヤマタノオロチ退治。原文では弟の事は弟世(いろせ)とあります。
万葉集にある大伯皇女(天武天皇の子供)の歌に
うつそみの 人にあるわれや 明日よりは 二上山を 弟世とわが見む(処刑させた弟の遺体が二上山に移された時にお姉さまが詠んだ歌です)
 
スサノオノミコトが強い酒で酔わせた大蛇をずたずたに切り刻むと、大蛇の尾から一本の立派な太刀が現れました。ちなみにオロチのオは尾っぽでチが霊力です。オロチは尾っぽに霊力を持っていたのです。これが後の三種の神器の一つである「草薙の剣」です。
スサノノミコトはエネルギーを持った神として描かれていて、相手を騙すことは卑怯ではなく知恵だとされています。
 

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スサノオノミコトは、この地にやってきてから、心がたいへんすがすがしい。と、宮殿を建てられました。そこに雲がもくもくと立ち昇った様子を詠まれた歌が
八雲立つ 出雲八重垣 妻隠みに 八重垣つくる その八重垣を
その場所は現在の島根県の須賀神社です。
百人一首のかるた始め、最初に詠うのは初めて書を習う人の手本とされた
 難波津に  咲くやこの花冬籠り  今を春べと 咲くや木の花 (古今和歌集 王仁博士)は
源氏物語りにも最初に勉強をする歌として書かれています。八坂神社は祭神がスサノオノミコトなので百人一首のかるた始めでは「矢雲立つ・・・」が詠まれます。
 

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 つぎにスサノオノミコトの6代目の孫、オオクニヌシノミコトと「イナバの白ウサギ」の物語です。オオクニヌシノミコトはヤガミヒメと結婚するために因幡(鳥取県東部)に行きます。原文では結婚することは「あう」とあります。百人一首 権中納言 敦忠の歌で
あひみての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり 
古事記でも平安時代でも「あう」というのは結婚したということです。毛のないウサギを助けたオオクニヌシノミコトはウサギよりヤガミヒメと結婚できると告げられました。「イナバの白ウサギ」は神様だったのです。袋をもたされ弱々しい感じで登場したオオクニヌシノミコトの特徴は、何度も殺されますが強くなって生き返ります。
次回の発表会に続きます・・・
ありがとうございました。
(記事 岸本幸子)
 
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