活動内容

第54回研究発表会(13.10.8)

 第54回研究発表会(13.10.8)

◆日 時:平成25年10月8日午後1時10分~午後4時00分
◆場 所:ひとまち交流館 京都 3階
◆研究発表:1.「お盆(盂蘭盆会)と地蔵盆 」 中島孝和 会員
      2.丹波篠山藩京屋敷について 阪東浩二 会員
 
◆参加人数:30名
◆参加費 :300円   一般参加費 :500円
 
 第1部は中島孝和会員より後世に伝えたい京都の風習・行事「お盆(盂蘭盆会)と地蔵盆」についての発表です。お盆と地蔵盆は1000年以上の歴史があります。このような行事を続けていくのは大変難しいことですが文化・歴史の町京都はこれを続けていくことと、お盆だけではなく節分・ひな祭り・七夕・お火焚き祭などの伝統行事や慣習を続けていくにはどうしたら良いか?という事を研究されています。
 

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 盂蘭盆会は4月15日から7月15日の間に集中的に行う修行で京都では妙心寺で行われています。中国から伝来したものです。お盆は中国で親孝行の論理を中心に成立した偽経で祖先に対する個人の祈りです。7月15日に行われるようになった理由に道教に由来する年中行事で三元があります。上元は福を与え中元は赦罪、下元は厄を払われているようです。お中元は物を持って感謝の気持ちを表すものですね。
制度として行われるようになったのは徳川幕府からで、徳川幕府は檀家制度による民衆管理を宗教統制政策から行ない、皇族・貴族から武士、民衆へと普及されてきた。お墓は土まんじゅうから始まり19世紀ごろにやっと現代の石の墓が普及してきたようです。
 

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 地蔵盆は地域主催で行われる伝統行事で子供の成長・無病息災を祈り町内単位で行われます。お地蔵さんを飾りつけ数珠回しやさまざまなイベントがあります。私たちの年代の者は楽しかった思い出があるので孫にも伝えたいという思いがあります。六道輪廻の衆生を救うのが地蔵菩薩です。
地蔵盆の普及は奈良時代に伝来し末法思想と共に民衆にも普及してきました。鎌倉末期から室町時代には「賽の河原」思想により、子供の守護神になりました。子供を大事にしてきた反面、江戸時代には最もひどい間引きもあり、また病気などで亡くなるケースも多く「七才までは神の内」とも云われ、自分たちの子供というよりも神様からの預かりものという考えがありました。平安時代から行われている七五三は子供の成長を祝い、成人になるまで元気に育ってほしい親の願いを込めている行事です。
 

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 江戸時代には盂蘭盆会と地蔵盆は旧暦7月(新暦8月)に行われるようになりました。先祖を想う気持ちとこれからの若い世代が無事成長することを祈る気持ちが、行事が続いてきた証でしょう。今後も続けていくために楽しいことで先祖を偲び子供や地域を思う行事をもち、また観光資源としても活用できればと思います。老人から孫まで楽しめる地域のコミュニティーの大切さや、ダンス・大道芸などの楽しい企画、近隣町内会との協力が必要です。これからの若者に教えていきたい、続けて欲しいという気持ちです。

(記事 岸本幸子)
 
 

 
 第2部は丹波篠山藩主の青山家に仕えた坂東家第十二代目でいらっしゃる阪東(坂東)会員。
特に、第八代の坂東篤之輔は、幕末の動乱の舞台となった京都における丹波篠山藩京都留守居役を勤められたことから、阪東家には所管や書付がたくさん残されています。
これら阪東家に伝わる所蔵品を手掛かりに、篠山藩の京屋敷(藩邸)の変遷、また京屋敷の果たした役割などを調査してこられました。
 

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 『京羽二重』や京都歴史資料館所蔵の古地図より、まず江戸時代初期から幕末まで、計4箇所にわたる藩邸の所在地を突き止めておられます。
江戸時代初期には今の大丸辺りに、1600年代後半には二条城の北、1700代半ばには松原通り新町辺りに、そして江戸時代後半から幕末までは六角堂の南と、屋敷地が移動しているのも面白いところです。
また、篠山藩主青山家は譜代大名であったこともあり、混乱した幕末の京都でどのように世の中の情勢に対応していったのかを考えることも興味深いところです。
 

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 当時の京屋敷の果たした役割も併せて考えてみました。
慶応4年(1867)12月9日の「王政復古」宣言直後、京都町奉行廃止に伴い、新政府により丹波亀山藩、近江膳所藩とともに、市中取締などの役割のほか、京都火消役も命じられています。
篠山藩はしばらく京都に残ってその任務を果たし、幕末を生きた京都留守居役第八代坂東篤之輔が篠山に帰郷したのは、明治2年9月になってからのことでした。
 

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 幕末の動乱、そして明治新政府の中でもたくましく生きてこられたご先祖の姿が、これらの資料からも生き生きと見えてきます。
ありがとうございました。
 
(記事 松枝しげ美)
 
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