第15回都草研究発表会/ガイド登録者やガイドに関心のある会員のための実務講座(10.1.8)
熱心に聴き入る会員
第15回都草研究発表会/ガイド登録者やガイドに関心のある会員のための実務講座
◆日時 :平成22年1月8日(金)
◆場所 :ひとまち交流館第四会議室
◆参加人数 :59名
◆参加費 :500円
◆内容
1.『声を使う人のために~発声のポイント~』
講師 アナウンサー 朗読ユニットメザミ代表 星野祐美子氏
2.『都草ガイドの心得』
講師 中江好喜理事
3.『観光ガイドの仕方(清水寺の例)』
講師 西久保嘉昭会員
新年早々の平日開催でしたけれども、多くの会員出席のなか、いつにもまして意気込みが感じ
られました第15回研究発表会が開かれました。
初めに星野祐美子先生より、専門的なお立場から、「発声と発言」「腹式呼吸とは」「発声してみ
ましょう!」「人前で話をするために大切なこと」と順番に具体的なお話がありました。その中で、
会員も実際に声を出し、熱心かつ真摯に滑舌練習に取り組みました。以下に先生のお話のポイ
ントを記載します。
★表情をつけて声を出すことによって、表現力が変わる。
★緊張してしまう時はまず自分がニコッとすることが大事!
★一音一音丁寧に発音することを心掛ければ、自然にゆっくりになり、きちんと人に伝わる。
★身につけた自分なりの言葉を使って、パーソナリティーを活かし案内をすれば、人となりが
そのまま伝わる。結果、相手も楽しく、また聴きたい、また行きたいと思って下さる筈である。
先生が優しく平明にお話下さいましたので、一朝一夕にはいかないまでも、学んだことを反芻し、
熱意と努力次第では人前での話もきちんと出来るのではと思いました。
発声と発音について語る星野祐美子氏
続いて中江理事より「都草が目指すガイドの心得」についての講話がありました。以下に話のポ
イントを記載します。
★満足感・感動を与えるガイドには、思いやり・熱意に裏打ちされた「おもてなしの心」と、常に知識
を吸収し自らがガイドシナリオを作り上げる「プロ意識」が肝要。
★基本マナーとして挨拶・笑顔が大事。身だしなみは特に神経を配る。
★社会貢献と考え、自分に与えられた喜びと思い、楽しく行うというボランティアの原点を忘れない。
★高い教養を身につけ、多くの引き出しと自分の得意分野を持つことが大切。
他に、ガイド時の留意事項として、具体的に話し方(声、言葉づかい、間)と相応しい話の内容につ
いてなど、経験を重ねて来られた中江理事ならではの機知に富むお話が続きました。
熱く語る中江好喜理事
最後に西久保会員からは「観光ガイドの仕方」についてのお話がありました。ガイドの仕方の基本
としてまず大きく4項目を挙げられました。
★説明対象は簡潔に 1テーマ数ポイント 1ポイント3分以内
★はっきり ゆっくり (大きな声で迷惑を考えながら)
★目に見えないものをビジュアル化(写真・絵・文字など)
★話に興味を添える(伝説・統計・説話・故事来歴など)
必ず全員が揃ってから立ち止まってガイド説明をするのが大事であり、説明は長く漫然とすること
なくむしろ縮める力というのが重要になるとのことでした。
今回は清水寺を例に挙げて、プロジェクターを使いながら、ガイドポイント別に具体的な説明があり
ました。長いガイド経験に基づきますアドバイスは大変貴重なものでした。
清水寺のガイドについて語る西久保嘉昭会員
3人の方々の尽言は、これからの「都草が目指すガイド」にとっては本当に有意義なものになりまし
た。
次回からはいよいよ実際に現地講習が始まります。皆さま、時節柄十分体調に気を配りながら、頑
張って参りましょう!
(事務局 小松)