活動内容

第13回都草研究発表会(09.10.23)

 第13回都草研究発表会

◆日時:10月23日(金) 午後1時~

◆場所:ひとまち交流館

第一部「龍安寺について-Q&A-」 

    龍安寺事務長・学芸員  岩田 晃治 氏

第二部「ボランティア人権ガイドについて」

    (財)世界人権問題研究センター事務局次長  林 啓志 氏

 

 今年5月より都草会員有志が交代で受付案内業務に携わるなど、龍安寺は都草ととても良いご縁のあるお寺です。 第一部は龍安寺の事務局長、また学芸員でもある岩田晃治さんが、ご用意くださったQ&A形式のレジュメに沿って、創建以来の歴史や所蔵の文化財、方丈庭園作庭の謎などなど・・・とても興味深い多くの事柄についてお話くださいました。

 ご講演後には会員からいくつもの質問が寄せられ時間を延長してお答えいただきましたが、「鏡容池の水分石(みくまりいし)を細い糸で囲ってあるのはなぜか」など、なかなか知る機会のないお寺側の事情をうかがえたのも楽しいことでした。(答えは、「カワウのフン害を避けるため」・・・糸を張るとカワウは石に乗らないのだそうです) 

 

 休憩をはさんでの第二部は坂本理事長のご紹介のお言葉ののち、世界人権問題研究センターの林 啓志さんより、研究活動の内容や人権ゆかりの地についてお話いただきました。 資料の京都市内「人権ゆかりの地マップ」には、観光名所として有名な場所から一般にはあまりなじみのない事柄も多く採り上げられ、京都には華やかな王朝・貴族文化の影で、差別されながらも歴史と文化の創造・発展に寄与した被差別民衆の生活史があったことをあらためて知ることになりました。

 日本の暗い歴史をあえて残すべきかどうか、という会員側のとまどいの声にも研究者側の立場からひとつひとつ真摯にお答えをいただきました。

 「都草の我々は歴史を学ぶ者として、様々な歴史的背景を持つ京都を多方面から知るという心構えが大事なのではないか」という林副理事長の閉会のお言葉が、とても深く印象に残りました。            

 (HP運営委員会 河本

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